【 AIRAM 〜アイ・ラム〜 】(第一部小説執筆中)

オリジナル小説【AIRAM】。「アルファポリス」で執筆中公開中のものをこちらでも。追加入力&修正中ですがよろしければアルファポリスでもお気に入り等よろしくお願いします。

第一部「密室2日目」(対象…14歳のマリア名の少女、残り21名)〜『第八通路』

第八通路。

 

 

 

「ここのカジノぜってえ儲かってるだろ」

「まあ中々良いかな」

「各テーブルごとに必ず飲み物頼めて横に置く所あって必ず誰かと飲み物挟まないで座れて尚且つグラスやカップがこぼれにくい形でテーブルも撥水と抗菌加工、入口横のバーを通らないと出入り不可でバーの飲み物以外にも軽食メニュー豊富、物によっては入口出てすぐのレストランに入った方がバーよりもお得に飲食可能なんてあったらもう、」

「まあサービスは良くしないとね…」

「儲かるだろ本当金のがめつさでは群を抜くよな他にも色々、」

「君カジノしないの? 赤のQ、」

「あーまあ得意ではないな、…白のF、」

「あーまあ君素直だもんねえ」

「お前に言われるのかいやまあ無表情でパフェ食べるお前に言われるのか」

「で、次何に賭ける?」

「あー、…、黒のA?」「僕は白のKで」

「何で番号じゃなくてアルファベット?」

「番号だと優劣感じちゃうじゃない。だからアルファベット。好きなアルファベットで賭けてもいいでしょ?」

「あーまあ」

「あと学の無い人がわかり易いからね」

「成程な、でも俺早速負けそうじゃね」

「まあ得意不得意あるからね」

「白のKか、」

「まあ私が勝っても意味は無いけど他の人は賭けたくなるよね、勝ってる人もいないと。次行く?」

「あ、うん。つか全部周遊するのか?」

「うん。二回ずつ。さっきの場所は連続で二回賭けられる場所だったし、数回勝った後に続けているのはお金稼ぎに来ただけの人達のする事だからね」

「あー成程な」

「で、さっきの会議の後だし、次は窓際の席行こうか」

「ああ」「僕はこのティーセットで」

「俺はこの珈琲ホットで。メニューにコレでって言う注文でOKとかわざわざ印字してるんだな」

「わざわざ記してある方が何かこうラクじゃない?」

「お前らしい。で、例のProject第一弾の後の話なんだが、渡されたメモだと西海岸ビーチへのお誘いがあってな」

「あーうちのメンバー全員お呼ばれしてるの?」

「ああ」

「メンバーの事そこまで知られてない筈なんだけどなあ。やっぱりユダかな」

「何人いるんだ」

「今のところ嘘のNo.1含めて6人」

「半分かよ」「わざとしてみたんだよね」

「この時期にか。そろそろ戦争の準備始まるだろ」

「そうだね、で元のメンバーは今学業とかで忙しい二人以外は必ず近くに待機して貰ってる、No.1の彼以外は」

「No.1は忙しいのか?」

「今時期は忙しいみたいだね、ちょうど彼も僕達と同じ頼まれ事をしているししていたから」

「…例のRANちゃんとかいうファン持ちの彼女と同じ類の件か」

「そう、今流行ってるみたいでさあ。本当嫌になるよねえ。…このドットシュークリームいいね、」

「その大きさだとこういうバーでも頼みやすそうだな。…うちの娘は同じ件に関わらせなくて良かった」

「まあ警察関連の仕事してたら免除されるかもね」

「割と皆やってるのにか? まあ表向きの組織に所属があるのは俺とかくらいか」

「たぶんチェック付けてたいんだよね、この領域での権力側の誰かが」

「まあ外からの人間だからなあ、にしても派遣先のチョイス趣味悪過ぎだろ」

「思うよ、僕も。でもそういう趣味の人が今表向きこの領域の権力側に立ってる。普通は有り得ない、彼らには元々能力が無い、皆無だ、我々みたいな人種の者が教えて初めて何かをできるようになる、それ以外は猿だし猿だったしこの先もそれは変わらない」

「…ここの席も個室っぽくて話はしやすいな」

「だよね。一応店員側から見渡しやすい配置にした上で壁を作ってるし、壁も分厚いからそうそう隣を覗きにくい、気にしてる素振りがあればわかりやすいくらいの距離感でもある」

「今回のプロジェクトみたいな形でもない限りは人捜しもしにくい」

「そうだね、それも予めわざとユダを入れないと、気付かれやすくなる」

「…本当にプロジェクトを依頼してきた人物は違う人間だよな」

「そうとしか」

「金の羽振りは良いが犯罪者から巻き上げた金じゃなあ」

「だからこそ我々も、マトモな人達の手助けをするような形で仕事の依頼を受けた」

「まああとは他の経営で賄えばいい、」

「僕達は頭が良いからね、腕も良い、」

「ナイフ投げ得意だなあ相変わらず」

「君は音のしない銃が相変わらず好きだよね」

「便利だからな、それに俺一応警察側」

「さて、さっきの会議参加者関係者含めた厄介払いも終わった事だし」

「ユダ炙りに行くか」「君も行くの?」

「ちょっと関係者の一人に聞きたい事があってな」

「まあ君なら大丈夫かな、」

「あー久しぶりに暴れやすい相手か、」

「うんまあ能力値はバラバラみたいなんだけどね」

「…他に何かあるのか、」

「まあ君はそんな知らなくていいと思うよ」

「取り敢えずクズは殺していいんだろ、久しぶりにスッキリしてえわ」

「サッパリしてるねえ」

 

 

 

「なあ、さっき地下二階に下がったばっかだよな…?」

「ホンそれ」

「うあ~ていうか私のか弱い手があああ」

「ちょっと辛いけど、ブライアンが教えてくれた方法でなら上がりやすいわね」

「ホンそれ。ていうか今度は赤髪達に囲われてるし」

「慕われるねえ」

「マジそれな。つかこのロープだけであんな上まで登るのマジきつくね?」

「ホンそれよね。…ああ、ダメ、私ちょっと休憩してくわ」

「あー、じゃ、先上がったメンバーで残ってる人引き上げてく?」

「いいのか人数減らせるぜ~?」

「あーまあしばらくは大丈夫じゃね何か今日はルール破った奴ばっか殺されてってんじゃん」

「そうよね…でもそうなると姿の見えない2人はどうなるのかって事だけど、」

「あれスミスちゃんペース上げて大丈夫なん?」

「ブライアン見てみて」

「…何?」

「教えられた通りにやってたと思ってたけど、あの方法なら早くラクに上がれるみたい、」

「それでも辛そうだな」

「まあスミス嬢は医者の娘だからね~」

「てか赤髪達同じ方法でペース上げてんじゃんマジやべえ」

「こっちも上げてこ~つかさっきの部屋出たらこの針山の吹き抜けの部屋に出たの笑う」

「笑える…? つかあの死体偽物だったんだねえ」

「ウィリアムとかいうバカ女の言う事アテになんなかったな。てかアイツいなくね?」

「あー何か赤髪達話してたけどスロープの時にいなかったからたぶん食堂か寝室に残ってたんじゃねとからしいよ」

「へえ~それで何もお咎め無いなら私らも残っときゃ良かったな~」

「いやでも後でどんな目に遭うかわかんないじゃん」

「いやまあ確かにな…っと、到着~!」

「いや凄えブライアン嬢マジ凄え」

「本当ね…」

「スミスちゃん大丈夫? 私が抱擁したら体力回復する?」

「…逆効果よ、ミラー…」

「えってかこれ食堂の階には戻ってるよな高さがあの例のC通路と同じじゃん」

「つか針山の吹き抜け部屋にこんな場所あったんだね」

「あん時マジ余裕無かったもんね~」

「ミラー元気だなあ」

「さっき寝かせてもらったからスミスちゃんと」

「私さっき寝かせてもらって良かったわ…体力温存してなかったら間に合わなかった、」

「何か1人足りなくない?」

「あーブライアン嬢の方法がダメな運動音痴ちゃんか。今真ん中辺りだな」

「どれ?」

「えーてかあれ一番ロープすり切れてんじゃん何であれ選んだん?」

「だよねえ一番端の選んでたらもっと安心、うわっロープ切れた、」

「あー待って待ってちょっとグロ過ぎ見れない」

「偽物の横に本物が…」

「いやミラーガン見かよ」

「いやだってさすがにあんまり見えないし」

「あー待ってさっきの音グロ過ぎてちょっと、ゔっ、」

「あー吐いちゃえ吐いちゃえむしろ針山の上に吐いちゃえ」

「いやそれ逆効果じゃん」

「てか次の部屋に入る場所どこなん?」

「あっエバンスちゃんがモブ子から銃奪って銃の形の扉にそれ入れてるけど」

「あー銃一つ失うけど先進める感じかつかナイフとかあればなあ」

「あーそれ弾切れの心配無いよね」

 

 

 

「うーわ何か映画とかで見た事あるやつある!」「あれじゃん処女何とかじゃん」

「アイアンメイデンだっけ? 出口はあるけど何かしないと先に進めないのかね」

「みたいだね。あ、他の皆も来たよ」

「遅かったなー、ウィルソン達」

「つかお前同じ部屋の奴死んだけどいいん?」

「あー何か端の方がいいんじゃねって皆で言ったんだけど聞かなくってなー」

「あー何だ騙したんじゃないんだ?」

「人聞き悪いな、ブラウンだっけ? そっちだってルイスとかいう黒人女陥れたんじゃねえの」

「いやアイツ割とハブにしてたっつーか私ら相容れてなかったから…」

「へえ。まあいいや、それより次どうしたら次の部屋進めるか考えよーぜ」

「言っとくけどお前私らにとって敵だかんな調子乗んなよ」

「それマジ、ブーメランなんだけど」

「ねえ、この変な女の顔のやつに何か書いてるんだけど、」「え~でもこれ1人犠牲にしなきゃって事?」

「え~何々、…"この中に1人入る事で先へ進む事ができる"?」

「それってさっきの偽物の人形じゃダメなのかしら」

「スミスちゃん頭良い~」

「それでいこー」「あーまあその方が安全そうだよね」

「問題は誰が下から運んでくるかだけどな」

「あーそれ。往復してる間に時間過ぎちゃうよこの通路あと1分じゃん」

「んな事しなくたって最短の方法あるじゃん」

「最短の方法って、」

「うわっちょっと赤髪、」

「うわあ」

「ブライアン嬢ちょっとノンビリ過ぎん? 隣のロープ使ってた相手が撃たれてんだぜ」

「あっごめんちょっと見慣れてきちゃったかも」

「まあうちらも人殺したり殺されるの見るの日常茶飯事だけどね」

「まあね~さっきルイス達が言ってた事も当てはまるしマジ、クズしかいないよね~」

「そうね、まあ珍しくはないけど…扉が開いたわね」

「次の部屋どんな感じ? つか今何時?」

「わっちょっと食堂じゃね?」

「は? うっそ、ホントだやべえ」

「あー! お前食堂残ってたん?」

「え、何で残ってるの?」

「いや、残っちゃダメとか言われてないから大丈夫かなーと思って。皆大変だった?」

「ズールーいー!」

「ははははは、ラクして生き残ってますははははは」

「何かシラけたな…私らの労力何だったんだよ」

「本当それよね…」

「ああっスミスちゃん!」

「いやでもあと2人足りないよな?」

「さあ~どうでもよ」

「てか食堂に来たって事は次昼食? 休憩?」

「あ~マジ助かったあホントほふく前進とロープでかなり上がったから主に腕がヤバい」

「ホンそれ」

「えーつか人数減ってね?」

「お前と違って私ら殺し合いしてたんだよ」

「超怖~」

「お前マジむかつくルイス達みたいにペナルティくらってろ」

「えっ何あの黒人ペナルティくらって死んだん?」

「あーま、自業自得ってやつ?」

「何それ怖ってか悲しんでる人いなくない?」

「いやだって昨日初めて会ったメンバーだぜ」

「一部で会った事あるけどね」

「あ~ブライアンとアタシとかね~」

「そういえばミラーに友達面してた同級の子は?」

「ああ、昨日教室で死んだんじゃね?」

「つか全員人殺した事あるメンバーだし悲しむ人なんていなくない?」

「それな~えっでもブライアン人殺した事あんの?」

「あーまあ、」

「へえ~大人しそうなのにやる事やってんだ」

「私はやった事無いよ犯罪なら沢山してるけど」

「あーお前次死ぬな」

「えーやだあ」

「うるせえペナルティくらってろ」

 

 

 

 ~ 残り人数、…10。 ~