【 AIRAM 〜アイ・ラム〜 】(第一部小説執筆中)

オリジナル小説【AIRAM】。「アルファポリス」で執筆中公開中のものをこちらでも。追加入力&修正中ですがよろしければアルファポリスでもお気に入り等よろしくお願いします。

第一部「密室2日目」(対象…14歳のマリア名の少女、残り21名)〜『再スタート』

再スタート。

 

 

 

「やあRANちゃんばっかり観たいけど仕事だもんなあ。あっRAMの方で追加項目追加~」

『俺仕事の件以外RANちゃんしか見てないあと外の景色』

「仕事してていいッスよ4番目の先輩、つかアンタちゃんと寝てます?」

『仕事今大詰めだからこのプロジェクト終わったらちゃんと寝るそれまではRANちゃん見守る大丈夫RANちゃん寝てる時に寝たから寝顔は後で録画で観るから』

「怖えマジ怖え、はい追加項目入れます、」

「あーまあ4番目は俺とは違うファンだからなあ」

「何か違いあるんスかファンの中で」

「あれなのよ4番目と12番目は肌の露出あっても見れる方のファンなのよ俺達は尊過ぎて見れない方のファンなのよダメなのよ穢らわしい行為するファンにはなれない方なのよ~」

「あーなるほどッスね~」

『うん8番目はいいよそのままで俺と12番目だけの領域だから年齢近めの俺と一番年齢近い12番目だけの領域だからでも12番目は割とライトな方だから俺重度な方ヘビーな方でも潔癖だから大丈夫RANちゃんマジスタイル女神』

「マジ穢らわしいマジお前近付くなよつか先輩に対して敬語使え」

『え~同じ歳じゃん』

「…先輩何してるんスか」

「俺側のファンメンバーに特別映像作ってるとこ。あっやらしいのダメって一個上の先輩にボツくらった、」

「業務中ッスよ。つかそれって4番目の先輩と同じ枠じゃないッスか?」

『「ぜってえ違う」』

「仲良いッスね」

 

 

 

「なあコレあれだよな飛行機とかの緊急時用のやつじゃね?」

「ウィルソンそれな~」

「てかこれいつまで続く、あっ終わった。到着~」

「てかこれ地下二階くらい下に来てない?」

「振り出しに戻るの? もう外出してくれていいじゃんコレ入る前の人数もう13だったよ」

「つか13とかマジ不吉過ぎて怖過ぎ」

「あれじゃんユダがいるやつじゃん」

「誰よユダ」

「私?」

「お前はした金で私らの事売るのかよ」

「否定はしないね! 何せこんな状況だし」

「むしろそう言われると安心するねえ」

「だよなあ。売らないって言われる方が逆に疑うわ」

「ホンそれ」

「えってかこのガラス窓何えってか向こうにあいつらいない?」

「あーピンクの部屋の人達じゃん!」

「ねえガルシア見てない?」

「スミスちゃん私ミラーいますよ」

「わかってるわ。ブライアンとルイスはいるんだけどガルシアがいないのよ」

青い部屋の人はいんじゃん、あーでも四人か、」

「あれじゃね悲鳴の時に誰か死んだんじゃね」

「あー毒とか毒とか毒とかでね」

「マジ避けてて良かったやつ」

「てか本当にガルシアいねえなどうする?」

「どこにいんの」

「そういやガルシアちゃん一番端の使ってたよね」

「そうなん?」

「あれハズレだったんじゃね」

「マジか怖えな」

「ご飯とかで少し肩の力抜いてたせいかそういうのあるって考えもしなかったね」

「それ」

「どうしようてか先進めないじゃん」

「ねえ、ウィルソンとかブライアンとかのグループの人、」

「何だよ赤髪」

「マリア・エバンス。赤髪だからってバカにすんなよ、ウィルソン」

「はいはい、んで何なのエバンス」

「ガルシアとかいう巻き髪にしてた女、あのピンクの部屋のグループの中にいるよ」

「は?」

「えー、寝返ったとか?」「さあ、でもピンクの部屋の床抜けてたんでしょ?」

「…何かガルシアのいる所だけ床違うね」

「あ、ホントだ」

「さっすがブライアンちゃん」

「ピンクのグループの方にベッドとかあるからやっぱり上からあそこに直送されたのかしら」

「産地直送便かあ。生きは良いかもしんねえけど美味しくなさそうだな」

「つか一人死んでるねあれ」「やっぱり? 何か泡吹いてるよね」「何か首絞められたっぽくない? ほら、ドライヤーのコードで」「あー道理で今朝一個無いと思った」

「パネルの数字が20になっているな」

「そうだね。こっちが今12人で、あの部屋の人達が今ガルシア入れて5人、残りの3人は通路か食堂に残ったのかな」

「だろうな。その3人を除いても、人を分けてどうするつもりだろうな。私達の方は銃も無いし此方側の部屋には何も無い。あるとすればあっちのメンバーだけで殺し合いさせる気か」

「プロジェクト側が急ぎたいならその可能性が高いよね」

「プロジェクト側、ね。何故そう思うんだ」

「こんなにお金注ぎ込んでるし、リフォームしてるにしては建物の構造が古くない。元がコンサートホールとかだった可能性を除いては新築だと思う。殺し合いさせる以外で予め決めてた目的があって計画されてないと、針山の部屋の通路や他の室内構造は有り得ない」

「…それこそ誰かを探す為だけにか?」

「いや、人探しだけならこのブレスレットは必要無いと思う。仮に人探しの可能性が確定していたとしても、目的の主流は人探しじゃなくてこのブレスレットとかだと思う。私はブレスレットの実験と毒物の実験かなあとは思うけど、」

「そんなSFみたいな、…もしブライアンの言っている事が全部合ってるとしても、私は人探しが一番の目的だと思うよ」

「…、ブレスレットだと思う。プロジェクトにお金を出す人が人探しをついでにさせてるかもだけど」

「頑固だなあ。まあいいんじゃないか。って言ってもブライアンも殺されそうにはなったのか、床が抜けたんだもんな」

「うん」

「…、落ちてたらブライアンもあそこにいたのかな」

「そうだと思う」

 

 

 

「出口探したらきっと、だから皆で協力、」

「だからさあ、さっきから、ガルシアだっけ? 理想論なんだよ、アタシら人数減らないと先に進めないんだって。こんだけクズ集まってんだよ? 普通に生かそうと思う?」

「…ブライアンは違うよ」

「ああ、あの良い子ちゃんね。見てたらずーっと他の人助けるか助言してるかしてるし、良い子ちゃんの面ちっとも脱ごうとしないし、かえって胡散臭いんだよあの女」「だよねえ。絶対この殺し合いさせてる側の人間の一人だよ。マリア・リーとかいう女も最初の通路でわざと銃落としてたし」

「え?」

「普通さあ、あんな状況下で銃落としちゃったらもっと焦ったり叫んだりすんのに。通路塞がれた時はあんなに泣き叫んでたんだよ? なのに銃落としても白仮面二人に挟まれても冷静なんだもんね」「いいっていいって。どうせブライアンとかいう女にほだされてそう勘違いしたいだけなんだよ」「つかあの女のペースに呑まれてたらちっとも人数減らないじゃん」「それそれ、っゔ、」「えっ何どうしたの、」「あーようやく効いてきたか、」

「何、え? うわっちょっと!」

「夜中にさあ、皆で部屋で集まって騒いでる時に残しておいた夕食の毒入りレトルト食べさせたんだよね。成功成功、」「アンタまじ悪女」「それな。首絞めた女も同性愛者のフリしたら動揺しちゃって、市販のやつに何か入ってたフリして酔ったフリして襲ったらもうすぐに殺せたもんねえ」「やべえー!」

「ま、待ってこの部屋の残り人数とか出る方法、まだ何も伝えられてないよね?」

「地下二階の教室の時みたいに人数減ったら生きて出られる確率高いじゃん。今四面楚歌なのもうアンタだけだよ」

 

 

 

「何か仲間割れしてない?」

「あいつら別に仲良いってわけでもなさそうだったしいいんじゃね。むしろ人数減らしてくれてマジ大助かり」

「それな。まあ此方の人数は生き残るよねえ、此方にはEXITの扉あるけどあっちには無いもん」

「そこにあっちから此方に入れそうな扉あるけどね」

エバンスだっけ。私らアンタらと仲良くするつもり無いけど」

「協力した方がこの建物から出やすいかもしれないじゃん」

「ないない」

「ねえ、ブライアンちゃんはあの扉どう思う? ってさすがだなあ、既に扉前か」

「あっごめん、」

「いや何故謝る?」

「まあブライアンだからねえ。んで何かわかったあ?」

「うん、ただのダミーの扉かとも思ったけど、頑張れば開きそうかなあ」

「えっ何開けてみる?」

「でもそうするとピンクのグループ全員此方来るよなあ」

「そしたら私らヤバくね? あいつら何か夕食のレトルトとかドライヤーのコードとか使ってるし、」

「床に落ちてるベッドとかの棒とかでも攻撃できそうよね。そうなると開けた私達の方が不利ね」

「だあよねえさすがスミスちゃあん」

「此方には銃もナイフも何も、あ、スクリーン点いた」

『皆さん、おはようございます。昨夜はよく眠れましたか?』

「お前のせいで大して眠れてねえよクソが」

「マジそれ」

『今から皆さんにはBETしてもらいます。BETして賭けに買った場合、銃を一丁貰う事ができます』

「マジで? やるやる、うぉわ、」

「えー何これ」

「あー一人ずつしか入れないのかコレ」

『一人ずつボックス内に入りBETした後で賭けに勝つと、ボタンの下から銃が出てきます。銃は全部で9あります。勝った人数が二人以下の場合、勝った人間にだけ銃が複数渡されます。頑張って下さい』

「10じゃねえんだな」

「あれじゃねガルシアちゃんの後ろに出てきたあれ銃じゃねあれで10だよ」

「ホントだ、つか銃最初のホールの時からの使い回しじゃね? 弾ちゃんと入ってんの?」

「ジョンソンのとかに当たればたぶん」

「あーそれ」

「で、何に賭ければいいの?」

「賭け事苦手なんだけど~マジさっぱりわからんし~」

「内容は自分で決める? 随分自由だなあ」

「えーつか申告内容あっちに聴こえるって事?」

「そうなるな。まあ私は一人だけ生き残るのに賭けるかな」

「私も~」

「私は三人にしとこうかな」

「えーじゃあ私二人かな。ブライアンちゃんはどうする?」

「うーん、ちょっとこれ自由過ぎてどうすればいいかわかんない…」

「頭堅いなあ」

「私はガルシアが生き残る事に賭ける」

「あーまあ銃ゲットした唯一の人だしねえ」

「…ブライアン? 大丈夫?」

「あ、うん。…うん、決めた」

「え、この黄色いメガホンマイクの中に言えばいいの?」

「えーこれ周りに声聞こえないんじゃん?」

「ボックス閉められたらさらにな」

「ホンそれ」

「つか開いた途端銃ぶっ放すとかナシにしとこうな~」

「まあ生き残れるならしないでおいてやるよ」

「うぅわエバンスお前マジむかつく」

「ハッ、」

 

 

 

 ~ 残り人数、…19。 ~