最後の朝。
「あ~ブライアンちゃん~!」
「あ、ミラー、」
「昨日会えなくて寂しかったあ~ごめんあの時寝ちゃっててさあ、九時になってから行ったのに誰もいなくてえ~、」
「あっ私八時に行ったけど誰もいなかったよ」
「え? はっ? え? 嘘、誰もいない? マジか、」
「皆疲れて寝てたのかなあ、あ、」
「おは~、寝坊したわシャワー後で、あーいや朝食の時間決まってないか、」
「うっわ何か凄い臭いするよブラウンちゃん先にシャワー浴びた方が良い感じ!」
「あっそうだったヤッバ、あーごめん先浴びてくるわ!」
「ブライアンちゃんは先浴びたの?」
「うん。ミラーも浴びてくる?」
「そうしよーかなあてかスミスちゃんいなくね?」
「あーそれね…」
「えーえっねえーブラウンちゃんー! スミスちゃん知らないー?」
「えっ知らないー! 何何かいないのー?」
「そうー! えーとりあえず先浴びてるわスミスちゃん来たらヨロシクっ」
「はーい、」
「え~ていうか昨日先寝ちゃったごめーん」
「えっその割には凄え声聴こえたけど」
「えっマジ? あーうんんーいや何か寝言か他の人じゃない? あっそういや何かスミスの部屋うるさくなかった?」
「あーそれ、何か九時に化粧室行って二時間待っても誰も来ないから帰ったらさあ、スミスちゃんの部屋から凄え泣き声聴こえんの何かこうさあ、」
「ね~あれ凄かったよねえそれじゃない?」
「えっあ~うんうーんそう、そうかなああーそうかも、」
「ね~つかスミスまだ寝てんのかなまあ体力無いけど頑張ってたもんね! あーまあ時間までに起きればいんじゃね?」
「そーうだねえそうだよねえうん」
「あ、アイプチ無い…」
「あーサッパリしたあ、てかブライアンちゃんご飯内容どうだった?」
「あー全部毒入りだった、あと水だけ」
「うっわ恐ろし、えー私水と市販の紙パックジュースだったからまだいい方なのかなあ」
「あーそうかも…」
「私の方市販のと毒入りどっちもあったよ~マジ変わんねえし運悪とか思ったけどマシだったって事?」
「あーマジか羨ま~そうなるとスミスちゃんの気になるよねえ何だったんだろ~」
「ていうかまだ来ないよねえ戻る時に声掛ける?」
「そーだね一応声掛けとこっか、あっブライアンちゃん先に戻る?」
「うん、ちょっと上着の中にアイプチ予備あったか見てくるついでに、」
「えっ何アイプチすんの? もうよくね?」
「あーまあ私ももういいとは思うけど落ち着かない感じ?」
「うんまあ、あとお腹空いてるからちょっと、水飲んでくる…ごめん、」
「あーそっかそれしゃーない、てか私のやつ他の人にあげられんのかなどうなの? つっても市販のパンあと一つだけどさー」
「えっ何女神かくれたら嬉しいけど大丈夫なん?」
「そーだよね譲渡不可とかそういうの書いてなかったしなあ~」
「…何か昨日とキャラ違う?」
「えっ? えーいやそんな事無いよお! 何言ってんのー」
「えっあーそうだよねえへへ何かごめん、」
「あ…、う…、あ…、う…、」
「…声掛けても返事無いなあ、」
「あっブライアンちゃんどうだった?」
「何か声掛けても返事無くて、」
「あー寝てんのかなあこっちから開けられる?」
「どれちょっと開けてみよ、よっと、」
「…ねえ、何かキャラ変わってない…?」
「えっ? えーいや気のせい気のせい! あーでも開きはしないなあ…どうする?」
「あともうちょっとで終わるよねえ朝の時間、」
「うーん、」
『おはようございます、4人の少女達。本日は最終日です。元気にこの建物を出られるように頑張りましょう。あと十分で寝室の反対側の扉が開きます。開いた後は道に沿って最後から二番目の部屋に入室して下さい、以上、』
「…、どうする?」
「アレだったらドア開いてから様子見る?」
「そだね~こっちから開かないもんねえ」
「あ、でミラー、パンどうする? いる?」
「えー欲しい!」
「ブライアンは?」
「えっ、あーいや、あとちょっとだし私はいいや」
「えー何そんな遠慮してえ」
「はは、」
「あっパン半分こしてさあ、レトルトも半分こできるよしよっか、ブライアンホントにいいの?」
「あっうん、部屋戻ってちょっと準備してくる、」
「…何か私に対して怖がってる?」
「えっ? えーいやどうだろでもブライアンちゃん肝座ってるから無いんじゃない?」
「あーそっかまあじゃレトルトとパン半分こしよーどうする廊下でやる?ミラーの部屋のがいいかな、」
「あーでも部屋入ってペナルティあったら怖いからパンかレトルトのどれか一個だけ貰ってい?」
「えーわかったいいよおじゃ今扉開くから、」
「ゔわっ凄い臭い、」
「そ~昨日から毒ガス凄くってさあ、マジヤバいの、あっちょっと部屋の外で食べるわアタシ、」
「あっうん、あー私部屋で食べるかな座りたいし」
「あっそう? んじゃあーどれがいいコレの中で」
「あっあーんじゃパンかな! コレ結構好きなんだよね市販だから安心するし!」
「そっかじゃコレ渡すわはい、」
「ゔっあっありがとへへマジブラウンちゃん女神っしょ~あっそろそろ入るね! じゃっ、」
「えっうん、じゃ~、…何か皆ドライじゃね? あっちょっテメエようやく起きたかよ、え? あっマイク、ッ、」
「パン臭え食べらんねえわでもレトルト何か他のレトルトでベタベタしてたしあーうわマジていうか化粧も何かおかしかったしどゆ事、あっ毒ガスの影響? あー、」
「あーつか化粧最悪じゃん! ちょっと化粧室戻って超速で直してくる! つかシャワー浴びさせたの誰? 浴び残しあんじゃんちゃんと数値見ろよ! あーもー、」
「う…、あ…? …、あれ、アタシ今まで何して、…、ノート? …、…、…、あっ! あ、そっかそうだ何か変な建物の中に、あっ、あれ今何時、えっえ? 夜? 朝?」
「分別これで良いのかなあこの建物の州ちょっとわかんないけど、…、」
「あ~マジカプセルホテル窮屈だったあ~! うわっ臭っ、」
「あっミラー! ごめん何か昨日から変な毒ガス凄くってさあ~」
「あれ化粧直した?」
「あっそうそううんさっき何か寝惚けちゃってて!」
「あっ毒ガスではなく寝惚けで、」
「えっあーまあどっちも? も~マジ超ヤバかった~」
「あっあーハハ、あっ! スミスちゃん!」
「あっスミスおはよ~てかさっき会ったか、」
「大丈夫? 声掛けても返事無いから皆で心配してたんだよ~」
「えっマジ、あーうんホント、マジ心配してたんだよねえ、」
「あ…私、何かずっと寝てたみたい、」
「うわっていうか変な臭いしない? ちょっとそれ、」
「あーうん、何か、こう…うん、」
「あーまあ後ラス一か二だけみたいだし頑張ろ!」
「スミス大丈夫? 行ける?」
「あっうん、行ける…うん、」
「じゃ、道なりに進んで…目の前のドア開けばいいって事?」
「だねえ。あー、この先違う部屋出たりして?」
「かもねえ。まあきっと大丈夫だってここまで来れたんだしもう4人しかいないし!」
「そーだね、大丈夫だよね、…スミス? ほら、頑張って入って、」
「あっうん、入る…うん、」
「まだちょっと寝惚けてるかな~」
「まあ無理も無いよねえ昨日一昨日あんなに非日常味わったんだしさあ」
「ここ出たらジャンク食べたいなあ」
「それなーあと温かいこう手作りの物食べたいかなー」
「あーそれ、ブライアンちゃんは?」
「あー、私は…とりあえず相手が知り合いか確かめたいかな、」
「あっそういや昨日の面接どうだったん、」
『時間です。目の前の部屋に入って下さい』
「あっ時間かあまあ後でゆっくり聞かせてね!」
「あっ、」
「んじゃ三人共また後で~」
「あ…じゃ、また後で…、」
「…、」