第九通路、B-C軍。
(ここに入力予定の何かの予定…)
「」
「じゃ、スミスよろしくね~」
「ええ。よろしく」
「さっきさあ、ごめんね?」
「…何の事かしら」
「昼食時間にさ、化粧室で私とウィルソンとミラーの三人で話してた事。普通に聞こえてたしょ? あれ、私とミラーの作戦なんだよね」
「…どういう事、」
「エバンスがさ、あまりにも躊躇無く人殺し過ぎるからさあ、ウィルソンの事ちょっと騙す事になるけど、あの二人を対決させない?って話、昨日の夜にしてて。ウィルソンだけ部屋残って見張りしてもらってる時に、トイレ行くフリして化粧室でさ」
「…その為に私の事を落としてたって事?」
「そ。泣いてたでしょ? スミス。対決終わるまではちょっと長いよねって二人で話して、先に話す事にしたんだよね。ビックリした? ああごめん、まあでも私もペース合わせて具合悪くなっても困るから、途中で先には進むけどね。まあショートカットルートの道に化粧室の引き出しに入ってたカラーリボン残してくから、それ目印にして来てよ、ちょっと大丈夫、スミス?」
「あーじゃあスミスの事騙してあの二人相討ちさせようって事だ」「賛成~あの二人本当にちょっと怖過ぎだし」「あーでもあの二人いなくなったらあと7人?」
「って事なんだけどまあ、それでもブライアンちゃんは何かしら目的があって最後尾組なんだもんね。スミスちゃんから話は聞いてたけど、もしかしたらこの殺し合いの計画側に元の家族か知り合いがいるかもって事?」
「まだわからないけど。でもあの毒のレトルトの製造責任社住所が、元の実家の住所なんだ」
「あーなるほど」
「え~ブライアン様の」「えっでもこの殺し合い計画した側なんだよね?」「怖いけどまあブライアンちゃんの本当の家族がいるならまだ安心かなあ」
「あ、でももしかしたらうちの本当の家族に恨みがある人達かもしれないから、まだ確定ではないけど」
「あ、何そういう家なの?」
「えっそういう家って?」「ヤが付くアレって事ですか?」「あ~ノンビリしてて実はみたいな」
「あーまあそんな感じ。普段から家の窓とか普通に銃弾で割られたりとかしてたし、離れる事になったキッカケも元の、家に来たスパイに殺されそうになって逃げて、その途中で今の家に入ったんだよね」
「へえ…超ヤベえ怖え」
「いやでもミラーさんも人殺したりしてるんですよね?」「そうですよ~私は一人か二人くらいですけど」「え、ぜってえ嘘だろ見栄張んな」「そんな事無いですうそういうウィリアムさんは?」「いや私は普通に、まあ犯罪はやってたけどうちの州割とあったからなあ」
「だから念の為皆とは距離置いておこうと思って。皆の事盾にされても困るし、盾にされないように皆もできるだけ距離置いててほしいかな」
「あ~わかったそうしとくけど邪険にもできない感じいだってどっちかまだわかんないんでしょ? でも敵側かもしんないしであ~マジ困~」
「私万が一の事があったらブライアン様見捨てますから安心して下さい!」「それ安心できるか?」「私も!」「お前ら真正面から酷い事言ってるじゃん、まあ私も見捨てるけど」「「人の事言えるかよ」」
「じゃ、ゆっくり来てね。カラーリボンは置いてくけど、場所動かさないでね、ミラーも見るから」
「わかったわ。ごめんなさい、急に泣いてしまって」
「いいっていいって。私らが騙したんだしさあ」
「ありがとう、」
「あっあと怖かったら普通のルート通ってもいいよ~ショートカットルートにも危険はあるだろうし、普通のルートならもう何があるかわかりきってるから時間内でゆっくり進めばいいだけだしね」
「そうね…それならわかりきってる道を進んだ方が私には安全圏かしら」
「オッケー。じゃ、私はこっち行くね。また後で食堂で~」
「ええ、また食堂で」
「んじゃ、モブ子、私らも行きますか」
「はい、ミラーさん」
「モブって言ってもブライアンちゃんも一見モブだけどね~あれ実は化粧らしいけど今日全然変わってないしどういう化粧してんだろ。そういやモブ子は名前何ていうの?」
「マリア、…」
「え? え、え? 何何?」
「マリア、ゴン…」
「…え?」
「マリア! ゴンザレス! です!」
「えー! 何そんな名前負けしてる名前!」
「よく言われます! 眼鏡とか教鞭とか持ってないのにザマスザマスとか言われて、凄く悪目立ちして、」
「へえ~じゃああだ名ザマスでいい?」
「ミラー様?」
「ごめんごめん、じゃあゴンザレス、さよなら、」
「え、」
「フッハハハハハ、ごめんねえ~さっき言った事は本当なんだけど、言ってなかった事がまだあるんだよねえ、…モブ子達全員今の内に蹴散らしておこうって、ブラウンと二人で昨夜の内に決めてたんだ。消せる時に消そうって。さっきのは油断させる為にわざと仲良くしてたんだよ、あーまあもう聴こえてないかあ、呆気な、まあ大した事無いモブで良かった。あとは最後尾組のモブ二人か…とりあえず、ブラウンちゃーん! スミスちゃーん! 私ミラー、今行きまーす!」
「あ! スミスちゃーん!」
「ミラー!」
「会いたかったよお~そしてさっきは騙してごめんねえ~!」
「ブラウンに聞いたわ、いいわよ、私の方こそ気付けなくてごめんなさい」
「ホントに?」
「え?」
「ホントに気付いてなかったの? 割と私ら二人共スミスちゃんにさり気なくメッセ送ってたんだけど、」
「…気付いてなかったわけじゃないけれど、さすがにあの四面楚歌の状況だと泣けちゃうわ、…言わせないでよ、もう」
「ごめえ~んもうスミスちゃんたら可愛い~」
「それはそうと、ブラウンの残したリボン、もう過ぎてるわよ」
「えっ?」
「気付いてなかったのね。第一通路の最後に残してあったわよ。他の場所にももしかしたらあるかもしれないけど」
「えー!」
「ふふ、もう、」
「ごめんごめん、えー、そっかあーあっでもまだある場所あるかもだし、二人で一緒に探そ~」
「そうね、私も足手まといにならないように頑張るわ」
「なんないよお~存在だけで可愛いも~ん」
「もう、」
「…ねえ、さっきのC軍出た後すぐで、あのパネル8になったよね」「あ~それ、やっぱあのミラーって奴嘘吐いてたんじゃね?」「やっぱり? どうしよ、待ち伏せとかされてたら…」「うーん、とりあえずうちら銃無いけど二人で頑張るしかないよねえ」「だよね…うっ、ブライアン様が一緒にいて下さったら…」「まあ一応一緒だけどうちら二人共明らか置いてかれそうではあるよね」「そんな事言ったら私一人だけ置いていかれるに一票じゃない、ウィリアムはまだいいけど、」「あ~それなんだけど、陸上サークルとか脚速いとか、アレ、嘘なんだよねえ」「ええ?」「だってそういう事言っとかないと、皆下手に見て変に仕掛けてくるかもしんないじゃん」「何なの私には言っても大丈夫って事? 下手に見てるって事?」「いやだって見るからに運動神経悪そうだし昨日も全然だったしさあ~」
「おっ、ミラーじゃん」
「ショートカットルート速いじゃん、乙~」
「どもども。二人がまだこの場所っていう事は私にもまだ先着二名の枠に入れる可能性があるって事~? いや参ったし~!」
「いや参るなし!」
「まあブラウンにだったら取られてもいいけどな~むしろエバンス差し置いて二人で取ろうぜ~」
「下手に見んなよデカパイ」
「うっせえ赤髪」
「ちょっとケンカしないでよ二人共~まあでも私は先着二名枠じゃなくてもいいから、二人が取っちゃってよ」
「いいのか?」
「安心しろよブラウン、コイツ蹴落とせばお前と私で先着もぎ取れるぞ」
「いや、ミラーとも話したんだけどさあ、一人安全圏残っててもらって、私とかは試験受けてみる方向でいこうって話したんだよね」
「なる、まあそういう事ならいいか、もらってやるよ!」
「うるせえ赤髪調子乗んなし、まあブラウン達がいいならいいけどさ~後で逆恨みすんなよな~」
「しないしない、むしろ何かあったら二人で助けてよ、協力して全員でこの変な建物出ようよ~」
「昨日会ったばっかなのに助ける義理なんかあるわけねえだろバカかよ」
「ブレねえなエバンス」
「まあ皆が試験してる時に私ら二人でサドンデスでもするか」
「ハッ、お前死にたいのか?」
「あ? うっせえなお前勝つ気か? 勝てると思ってんのか?」
「ちょっと二人共~、」
「あ、カラーリボンあったわ、」
「あ~でも次シャワー室とか抜けて食堂だよねえ、どうする普通に通る? そろそろ一旦休憩してからまた進まない?」
「そうね、食堂で一旦休んでからまた進みましょう」
「ありがと~」
「ブラウン達はもう食堂に着いてるのかしら」
「どうだろ、まだC軍出たばっかりだからなあ」
「…ねえ、やっぱりミラー、ショートカットルート通ったんじゃ、」
「ん~、とりあえず五分休憩後でいいかなあ」
「…そうね、そうしましょ、」
「うん! アザで~す!」
~ 残り人数、…8。 ~