【 AIRAM 〜アイ・ラム〜 】(第一部小説執筆中)

オリジナル小説【AIRAM】。「アルファポリス」で執筆中公開中のものをこちらでも。追加入力&修正中ですがよろしければアルファポリスでもお気に入り等よろしくお願いします。

第一部「密室2日目」(対象…14歳のマリア名の少女、残り21名)〜『第九通路、A軍』

第九通路、A軍。

 

 

 

(ここに入る予定の何かがあったり…)

「」

 

 

 

『昼食時間が終了しましたので、次の通路の件を説明します』

「何かもうこの機械音声慣れてきたわ」

「愛着わくなよブラウン」

「そこまではいってないよ」

『第九通路は、フルマラソンです。このマラソンでの先着二名のみ、マラソン後の休憩後にある試験二つが免除されます』

「先着かあ」「ブライアン様かしら」「絶対そうよねえ」

「もう黒人もガルシアもいないもんなあ。まあでも残り一枠か」

「じゃ、その一枠貰うかな」

「絶対無理じゃね」

「わかんねえだろ」

『マラソンはA、B、C、Dの四つのグループに分かれてスタートしてもらいます。順番はアルファベット順で、D以外は各二名、Dは三名です』

「陸上やってた事を考えると残り一枠ミラーなんだけどねえ。ねえミラー?」

「え? ああ、そうかなあ~でもウィルソンとブラウンも足速くない?」

「あー、ね。まあウィリアムも陸上なんだっけ?」

「まあそうですねえ!」

「何で敬語?」

『フルマラソンは12:00にA軍スタート開始から計四時間、前の軍がスタート後一時間後に次の軍がスタートになります』

「えー今11:35かあA軍よりかB軍のがいいかな」

「まあでも先着二名は試験免除なんだろ? だったらそっちのが良くね?」

「もしマラソンが時間に間に合わなかったら試験で受かったりしないかな…」「実技ダメだったら無理じゃない? 今までもそうだったじゃん」「あーまあ」

『所定ルート通過途中で制限時間内にこの食堂に入れなかった場合は失格となり、生存不可となります』

「うわ~ていうか食堂また来んの?」

「この後の休憩また食堂なんじゃねほらスミス嬢持ってる休息時間のタイムスケジュールにあんじゃん」

「あ、ホントだ~」

「スミスちゃんありがと~」

『フルマラソン所定ルートを伝えます。この建造物内の最初のホールがスタート地点となり、後は本日昼食時間前までのルートと同じルートとなります』

「は?」

「うっそ」

「え~」

「…通った事のある場所ならまだ大丈夫そうね」

「ま~何も追加されて無かったらね」

『追加要素はありませんが、抜け道を探し当てられたらその道を使っても構いません』

「マジ?」

「いやった! ぜってー探す」

「えっ抜け道ってあの寝室から下に一直線じゃないよね?」

「あれも入ってんじゃね? 説明に無ければだけど」

「えーどうやって降りる?」

『順番は各自で決めて構いませんが、一度決まった順番は変えられません。尚、マリア・ウィリアムとマリア・ジェンキンスは午前のバトルロワイヤルに不参加の為、一番最後のD軍スタートになります』

「は?」「嘘…!」

「うっわやっぱペナルティあんじゃん残念ウィリアム~とブライアン嬢信者~」

「わ~かわいそ~」

「えっちょっと待って、」

「ま~陸上サークルなら大丈夫なんじゃね? 足も自信あんでしょ?」

「まあ、」「私は違いますけど!」

「いやジェーンには言ってねえよ」

『五分でスタート順を決めた後、テーブル上の用紙にそれを書いて食堂返却扉に入れて下さい。その順番で12:00スタートします。スタート場所は午前に使用した扉の左隣のEXIT-2です。以上』

「だってさ。どうする?」

「私一番が良いですエバンスさん! 体力に自信無いしこれくらいは譲歩してほしい、」

「モブ女に譲歩するわけないじゃん。私とウィルソンで決めない?」

「いいけど、他の皆はいいん?」

「あ、最初にいいかな」

「ブライアン嬢」

「えー何一番がいいの?」

「珍しいねえ、何? IQ少女さん」

「私、D軍スタートに立候補します」

「ん?」

「へ?」

「あ、えーと、」

「あー、まあいいんじゃない? んじゃ立候補ブライアンちゃんとペナルティ組二人はD軍ね」

「えっ、ブライアン様いいんですか?」「いやでも一番速いですし問題は無いとは思いますけど~」

「いいの? ブライアンちゃん」

「ちょっと挑戦してみたくて」

「え、あのルートを最後尾で挑戦?」

「いやまあブライアン嬢なら大丈夫なんじゃねうちらの中で一番体力もあるし足も速いし」

「えー、じゃあアタシはB軍かなあ」

「いいのかよブラウン」

「この後ちょっと休憩してから行きたいんだよね~んでB軍スタートしてショートカットルートで先着目指すわ」

「あーまあその方が余裕持って挑めるよねえ。よし、私C軍かな」

「お~さすがミラー余裕だねえ。んじゃ私遠慮無くA軍立候補するかな」

「そうこなくっちゃな~って事で私とウィルソンがA軍。異議無いよな?」

「銃で脅すの止めて下さいエバンスさん、異議無いですから許して下さい」

「んじゃ私ミラーとこのモブさんがC軍で、残りスミスちゃんとブラウンちゃんがB軍ね?」

「まだマシかしら…ありがたいわ」

「スミスさん代わってくれない?」

「嫌よ、私50m走はいけても長距離は無理だから」

「くっ…」

「何だ五分しないで決まったな~んじゃブラウンとミラーそれ書いて提出すんのよろしく~」

「私とウィルソンは化粧室行ってるわ」

「あの二人がそれぞれの部屋のリーダーである事を思うと納得はできますけど…まあ私はブライアン様と一緒ですから! ブライアン様、よろしくお願いします!」

「あ、ごめんライバルだからあんまり仲良くはできない」

「え、」

「えー何ブライアンちゃん何気私達ペナルティ組の事ライバル視?」

「ブライアンちゃん別にライバル視しなくても余裕じゃね?」

「てか挑戦してみたいから最後尾組とかマジそっち系とか思っちゃうじゃんやめなよ~」

「あ、ごめんそっち系ではないけどSでもないから普通かな」

「謝るかし調子狂うなあ…スミスはBだから私と一緒だね~まあ一緒にショートカットルート探そうよ」

「ええ。よろしく、ブラウン」

「まあ途中で置いてくとは思うけど、体力温存さえしてれば大丈夫なんじゃない? ってなると後から来たミラーと合流…は無いか」

「そうだよねえ一時間も差あるもんねえ。まあショートカットルート私も探したいけど探せるかわかんないし、普通に進むかな~」

「んでまあブライアンはクリアするとしても、ペナルティ組は壊滅的かな」

「まあそだね~よし書いた、入れてくるねえ」

「いってら~」

「ねえウィリアム、ショートカットルートあるとしたらどの辺りかわかる?」「いや私頭使うのはちょっと…つかお前も一応私のライバルなんだけどな」「同室のよしみは?」「生き残りにかかってるし助ける余裕は時間的にも無いけど」「…あったら教えてね、」「いや今の聞いてた?」

「…ブライアン、本当にいいの? まあミラーもう提出しちゃったけどさあ」

「うん。ハンデないと目立てないかなって思って」

「…ふうん、」

 

 

 

『12:00、2分前になりました。A軍は所定扉前に行って下さい』

「んじゃ私ら先に行ってくるな~」

「んで先着も二人でいただきま~す」

「あの二人何か仲良くない?」

「一時的なやつなのか知らんけどまあエバンスは割と意見合いそうだよねえ」

「ウィリアム、時間までどうするの?」「いや~普通に寝て体力温存しとくかな~」「私もそうしようかな」「ブライアンちゃんの時と態度格差酷いねジェーン」

「スミスはどうするの?」

「私は少し休憩するわ。青の部屋の段ボールベッド、貸してもらえるらしいから。ブライアンは?」

「私は最後尾組だから後で少し寝ておこうかな」

「そう。じゃ、先に失礼してるわね」

「うん。おやすみ」

「私も寝るー! ブライアンせめて今だけ見張ってて私銃持ってないしあとよろしくおやすみ!」

「あ、おやすみ…」

「ブライアン様私の事もよろしくお願いしますおやすみなさいませ!」

「おやすみ…」

「私は後でにします…どうせC軍ですし」

「ウケる敬語になってら」

「優しくしてやれよ銃持ってないんだろ~」

「まあ放置かなあ~ウィルソンがんば~」

「うぃーす、まあ一番最初だし安全圏でゆっくり無理せずいくわ~」

「うわっ余裕じゃん~」

「ふはははは」

「デカパイ食堂着いたら先シャワー浴びて汗かいた谷間で迎えてね~」

「オッケー、つかミラーその呼び方止めろっつの」

「やっべ」

「だはは」

『12:00ちょうどになりました。EXIT-2の扉を開きます』